武術的教えの実践DAYS その58
何となくそうだろうなあ、と思っていたことを確認すべく長らく探していた本を図書館で見つけたのだが、ようやく読破することができた。と言ってもそんなに長くないけど。
大きく考えるための小さな本というのがそのタイトルで、量子力学について書かれている。
否、そんな本はたくさんあるのだけれど、とにかくそれを生活において活用すればとにかく、過去への不満や未来への不安と言ったネガティブな感情を消し去るだけでなく、希望を現実化させることが可能だと言う。
実際、SNSの広告やらで、これらを用いた治療や、成功法などと言った文言をよく見掛けるようになっている、現状はこれが一般的にも相当浸透しているのだと言えなくはないだろう。
現実は自らが作り出しているとよく言われる。
僕は今図書館で、件の本を読みながら文章を考えているが、その自首禁止と張り紙がなされたその一角は最初、自分1人であった。
すると何だか知的に見えるご老人が一人現れて、席はたくさん空いているのになぜか自分の前に座ってスポーツ新聞を読み始めた。
が、競馬や競艇と言ったギャンブルに関するところは読み飛ばされ、捲る度に発生する紙の音と風圧、それにのって微かに新聞紙の匂いがするのが氣になる。。
そのキャップを被った、少し知的な感じがすると思しき御仁が手を止めたのはあろうことかアダルトのページだった。
そういうのは枯れないものなのだと何かで読んだことがある。
だが、読むのが遅い当方が10ページほど読んでも尚、そのページをまさしく目を皿のようにして読んでいる。
スマホ使ったらもっとごっついの、おまっせ!
そう教えてあげたくなった。
これは一体何がもたらした現実なのだろうか?
やっぱり教えて上げるべきなのだろうか?
興味を持ったので、動画をいろいろ探したら初心者にも分かるようなものがいろいろあった。
その中で興味を持ったのは量子のもつれだった。
お互いに引かれ合う量子の片方を離れたところに移動しても、違う方はやっぱり同じ距離を保ちながら付いてくる。
論争の末、何らかの法則があるはずだと異議を言った天才アインシュタインが負けた。
確かこんな話だったと思うのだが?
とにかく、それはテレポーテーションにも応用されようとして研究が続けられている他、動画などで参考にさせてもらっている武術の先生がイメージすることの有用性を説いていた。
確固たるイメージはどこまでも引っ付き合う量子のもつれのように相手に影響を及ぼし、引いては現実世界においても確実に影響を及ぼすのだと。
そして、あまりにも有名な
E=mc2 E=エネルギー、m=質量、c=光速
人類はこの公式を用いて原爆を作り、使用してしまったが、本当は愛なのだと、自分への絶対的な愛を前提にした他者への愛なのだと。
実は僕はこの点がいまいち分かっていないのだが、自分への愛がようやく芽生えつつあるのを感じているこの頃だ。
まだまだ知るべきことは多いが、もうすでに会得していると言えないこともない。
ありがとう、合気道と言ったところだなあ。痛め付けなくても相手は転んでくれる、そんな風にありたいものだと思うが、その前にしっかりと基本をやろう、となざか改めて思った次第。
件の老人が現在読んでいるのはおもちゃの歴史についての辞典のようなもの。
自分の抱いたイメージは間違っていなかったのか?
両脇の老人たちは揃いも揃って新聞の風圧を送ってくる。我々においては忖度ばかりで、肝心なことは何も書かないマスゴミだが、彼らには貴重な情報源らしい。
人間も宇宙と同じだと言う。その宇宙の法則を表現するのが合気道なのだと開祖植芝盛平翁は仰った。
どうだ、全ては繋がっているみたいだ。
自分と言う幻、一体となる宇宙、上手く言えないけど、これからの大変な時代を生き抜く術とならんことを祈って、稽古を続けよう。なぜか、そんなことを思った次第。